株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

No.99 「想定内でしょ!!」

Posted on 2月 - 19 - 2018

「想定外」という言葉。2011年の東日本大震災の際、よく耳にした。
最近では、今年の1月に草津白根山が前触れもなく突然噴火したときだ。
噴火口は、気象庁が監視していたのとは全く別の「想定外」の場所だったとのこと。

ところが、「想定内でしょ!!」と叫びたくなるような出来事が連日テレビを賑わせている。
そう、2月9日に開幕した平昌冬季オリンピックである。

何を隠そう、私は無類のオリンピック好き。
物心ついたときから、4年に一度の夏季・冬季五輪をとても楽しみにしている。
開催中は、各国選手の素晴らしいパフォーマンスに感動し涙することが多い。

なのに、今回のオリンピックは腹の立つことばかり。
身体が凍ってしまうかと思われるほどの極寒のうえに荒れ狂う強風。
とにかく気象条件が悪すぎる。
アスリート・ファーストとはほど遠い環境に選手は悪戦苦闘しているのだ。
こんなことは、五輪招致のときに想定されることではなかったのか?
百歩譲ってこの地で開催するとしても、なぜ風除けのない山のてっぺんにジャンプ台を作ったのか?
夜は気温が下がり-20度にもなるというのに、なぜ夜遅くに競技をするのか?
なぜ、激しい風が吹き荒れる中で、競技を強行開催したのか?
特にスノーボード女子スロープスタイル決勝では、案の定ほとんどの選手が転倒してしまい、
ダイナミックなパフォーマンスを楽しみにしていたのに、がっかりな試合になってしまった。
何より、4年間努力してきた選手たちが気の毒でならない。

さらに、こんな悪天候の中で気象情報は非常に重要なポイントであるにもかかわらず、
韓国の気象衛星が故障してしまい、日本の衛星画像を借りているとのニュース。
(2月14日現在)
聞けば、耐用年数がそろそろ切れる頃だったらしい。
思わず「想定内でしょ!!」と突っ込んでしまった。

ひるがえって、日本の2020年オリンピックは酷暑の8月に開催される。
東京の夏の暑さは、湿度の高さもあり、不快極まりない。
願わくば「アスリート・ファースト」で、
選手が最高のパフォーマンスをできる環境に整えてほしい。

とまあ、五輪への熱い思いがあり、長々と書いてきたが、
実は今、ある企業の「災害対策マニュアル」の全面リニューアルを行っている。
「想定外だったから」と言い訳する必要がないように、
想像力を駆使しいろいろな状況を想定して、
災害時に真価を発揮できるようなマニュアルづくりに、
全力を尽くしたいと思っている。

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