株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

『十字軍物語』の著者塩野七生さんは、
「自分に疑いを持っている人は、悪行は犯さない。
 自分を正しいと思っている人たちが災害をもたらす」
と二百年にわたる十字軍の歴史をひも解いて思ったそうです。
これを読んで、「あぁ、自分も周りの人に大きな災害を
もたらしてきたのではないだろうか・・・」と自省の念に駆られました。

僕が決めなきゃ現場が動かないからと、とりあえず決めた
“正しそうな判断”に、正しいと思わせる巧妙な理屈をくっつけて、
いよいよ仕事の終わりも見えかけた頃になって急ブレーキの方向転換。
急ブレーキにまで正しい理屈をつけてみる。
周りには、さぞかし「自分を正しいと思っている人」と
思われていたことでしょう。

十字軍を研究された塩野さんはこうも言います。
「俺たちがいないと、とメンバーに思わせるのが一番強いリーダー。
 完璧な人はダメです」と。
なるほど、眼からウロコである。
「資料はあるから読んどいて・・・」
「あとは任すからやっといて・・・」
「君ならできるでしょ」とか。
肝心なプレゼンの日に突如体調不良で休んで、電話で、
「すまんが、よろしく頼む」とか。
そういえば、自分もそうやって育ててもらったような・・・。
これって人を育てるための戦略的な作戦?!

来年は、初心に帰って、自分を疑いっぱなしの自分のまま、
手探りで仕事をしてみようかな。
今まで見過ごしていた大切な何かが見つかるかもしれない・・・。

2011.12.21

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