先月の末のこと。
マニュアルの年内納品に向けて、
仕上げ作業に忙殺されていたある日、
うちの代表の様子がどうもおかしいことに気がついた。
何となく元気がない。覇気もない。
いつもだったら、スタッフが皆忙しくしていても、
おかまいなくヘタなギャグを飛ばしてくるのに、それもない。
体調でも悪いのかと気になり、恐る恐る聞いてみたら、
大事な同い年の友人が2人、立て続けに亡くなったとのこと。
しかも、1人は中学時代からの親友だそうだ。
どうりで元気がないわけだ。
(詳しくは、「マニュアル屋さんの独り言」No.252をご一読ください)
私にも10数年前に同様の経験がある。
大親友が買い物の途中で床に崩れ落ち、そのまま亡くなってしまったのだ。
いわゆる突然死だ。
彼女は腎臓が少し悪かったから、仲間の誰よりも身体をいたわり、
毎年必ず健診を受けていたのに、まさか心臓が突然止まるなんて。
一報を聞いたとき、私の心臓まで止まりそうになるくらいのショックを受けた。
だって、その直前までメールのやり取りをしていたのだから……。
告別式の後、ご両親の好意で火葬場までご一緒することができた。
もう一人の親友とボロボロ泣きながら彼女の骨を拾った。
でも、そのお陰で彼女の死を素直に受け入れることができたのだ。
こんなに涙って出るんだとビックリするくらい泣いたが、
不思議なことに、生前より死後のほうが彼女のことを思い出すことが多い。
当時は毎日のように心の中で彼女と会話していた。
よく小説やドラマで、「亡くなってもあの人は私の心の中で生きている」という
使い古されたセリフがあるが、本当にそうなんだなあと腑に落ちた。
代表は、仕事のためご友人の告別式には行けず後日の弔問だったから、
ちゃんとお別れができていない。
だから余計につらかったのだろう。
だが、ようやく最近、元の元気な“マニュアル屋さん”に戻ってきた。
やっぱりマニュアル屋さんは、私たちスタッフのためにもお客様のためにも、
いつも元気でいてくれないと。
まあ、元気すぎるのも、困りものだが……(笑)。