株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

元気が出るマニュアル

Posted on 1月 - 26 - 2012

 あるセミナーの受講アンケートにあった。
「本当にマニュアルが好きなんだなあと、思いが伝わってきて良かったです」
「今までマニュアルに否定的でしたが、お話を聞いて考えを改めてみようと思いました」
本当にうれしい、ありがたいお言葉である。
もちろん、なかには否定的な声もある。が、それは極力無視することにしている・・・・・・

マニュアルの内容校正をしていると、やたらと否定形が多い文章に出会うときがある。
「~してはいけない」 「~はダメだ」といった類いの記述である。
これが多いと、読んでいる人はイヤになってしまう。
これを肯定形に直すのも、マニュアル屋さんとこの仕事である。
これがなかなかどうしてやっかいな仕事になる。
しまいには原稿に向かって怒り出すこともある。
「お前は何を考えているんだ!」 「こいつはきっと性格が悪い」 「お前はクライ!」
“心配性”なのかもしれないが、「やってはいけない」ことを書いておかないと、
忘れるのではないかと気になってしまうのだろう。だから、禁止の文字が多くなる。

以前にも書いたが、マニュアルの記述は、肯定形が基本である。
会社の基準や決まりごとを習得してもらうわけだから、マニュアルは「~する」
「~しましょう」が圧倒的に多くなるのは当たり前である。
もちろん、ここ一番注意してもらいたいときなどは、「~は禁止!」と
赤字で目立つように入れる。
否定形の割合は、内容にもよるが100対1ぐらいではないかと思う。
こんなわけで、否定形をムリヤリ肯定形に直す。

長年こんなことをしていると、自然に肯定形で見る。
つまり、ポジティブな発想になってくる。
「これを覚えると、役立ちますよ」的感覚で内容を読んだり、チェックしているのだ。
マニュアルとは、“人を活かし、元気にさせる”ものだというのが、
マニュアル屋さんの持論である。
マニュアルを読んで、「よっしゃぁ、頑張るぞ!」という気にさせる、
元気の出るマニュアルが、良いマニュアルだと思う。
本当にそう思っているし、そういうマニュアルを作っていきたいと頑張っている。

社員に言われた。
「マニュアル屋さんの存在そのものが、ポジティブですよね」
「えっ、そんなにほめるなよー」
「いえ、軽いって意味です」
「・・・・・」
ポジティブに、軽いって意味あったの? 
ここのところ、うちの社員は頭(ず)に乗っている。
今度「突っ込み禁止マニュアル」を作ろう。
あれっ? これって、否定形が多くなるよねぇー。
あーぁ、毎日シンド!

2012.01.26<No.87>