株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

閑話(短気は損気)

Posted on 12月 - 24 - 2015

「今お話しされたことをまとめて、
みんなの前でもう一度言ってもらえませんか?」
「うちの連中、細かく書いてあげないとダメなんです。
やることを、もう一回整理して送ってもらえませんか?」
「うちの会社にとって、いかにマニュアルが重要なことなのかを
話してもらえませんか?」

何でもかんでも頼むんじゃない!

そう怒鳴り返したいのをグッと我慢する。正直、ムッとする。
そんなこと、少しは自分たちで考えなさい、やりなさい、
と言いたくなるようなリクエストをしてくる、
そんなクライアントが結構いるのだ。
まさに、手取り足取りで指導してもらわなければ、満足しない。
熱心なのか、おんぶに抱っこ、なのか。
圧倒的に、後者である方が多いが……。
ときに、責任逃れのような発言もあるから、始末に困る。
一言で言えば、手間がかかるのだ。
こういうクライアントとの対応は、非常に疲れる。

「コノヤロー!」「ホントに面倒クサイ!」「あぁー、疲れる!」
とブツブツ文句を言いながらも、お金をもらっている以上、
何とかしなければならない。
まず、高ぶった気持ちを落ち着かせる。
そして、自分が話したことを、思い出す、振り返る。
すると、あらっ、不思議。
今まで適当に(良い意味ですよ)話していたことが、
すらすらとノウハウとしてまとめられていく。
その場その場で対応していたこと(冗談です!)が、
具体的な形になって現れてくる。まさに、暗黙知が形式知になっていくのだ。
パワーポイントの枚数が、どんどん増えていく。
「結構、良いこと言ってるじゃん」と一人悦に入る。
こうして、マニュアル屋さんのノウハウが、どんどん膨らんでいく。
嫌なリクエストも、視点を変えれば、新しいノウハウづくりにつながる。
短気は損気、である。

しかし、しかし、ホントにムッとするリクエストが多いのも事実。
マニュアル屋さんは、仏様ではないので、
いつもいつもニコニコしていることはできない。
そんな時は……うちのスタッフに八つ当たり、することにしている。
だから、マニュアル屋さんには、ストレスは貯まらない。
スタッフはたまったものじゃないが……。

楽しい仕事というものは、ない。
いかに、仕事を楽しくさせるかだ。本当にそう思う。

今年は、3月に新作を出版し、
10月には、生まれて初めて「手術入院」を体験した。
どちらも、マニュアル屋さんにとっては、大きな事件である。
しかし、こんなことを「事件」と書けるマニュアル屋さんは、
ホントに幸せものである。つくづくそう思う。
来年は、どんな年になるのだろうか。
「職人の技」のマニュアル化は、着々と進んでいる。
作成・活用・改訂のノウハウは、どんどん蓄積されている。
マニュアル屋さんの記憶力は、ますます薄れていっている……嘘です。
思うに、今年最後の「独り言」が、「閑話」だとは、少々情けない。
よしっ、来年は気を引き締めて頑張る……つもりである。

新しい出会いを楽しみに、「マニュアル」をさらにさらに深めていきたい。

2015.12.24<No.181>