株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

閑 話(山登り)

Posted on 7月 - 25 - 2019

先日、生まれて初めての本格的な“登山”を体験した。
山好きの知人に誘われてのことだが、実は実現までには紆余曲折があった。

「いい年をして、無謀!」
「山を甘く見てはいけない!」
「山登りの途中で息切れしたら、どうするの?」
「方向音痴に登山は無理!」
などなど、社員も家族も猛反対。誰一人賛成しない。
情けないことに、反論ができない。周囲の反対には、それなりにうなずいてしまうのだ。
若い頃からアウトドアスポーツとはあまり縁がなかったし、
やる方より見る方がこれまでだったから、
この年で“登山”は、確かに「何を考えているの!」と言われても、悲しいかな、言葉に詰まる。

しかし、ここまで散々に反対されると、天邪鬼ではないが、逆に闘志が湧いてくる。
「何としても行く、登ってみせる!」
と、固く決意した次第である。

そんなわけで、しっかり準備をして臨んだ。
準備は、言うまでもなく“形”から入る。
登山に相応しい服装、必要な持ち物などを、専門店で買い揃える。
山登り専門の本も読む。
これらはいずれも知人の熱いサポートを受けて、準備した。

本来なら近くのハイキングコースあたりで慣らしてから行くべきところだが、
彼が選んだのは、何と2,000mの山。ヒェー!である。
「初心者ですよ。生まれて初めて山に登るんですよ!」
が、彼、さらりと曰く、
「大丈夫ですよ。1,500mまでは車で行きますから」
そうか、途中まで車で行くのか。500m登るくらいなら何とかなるか。
ちょっと安心した。

そんなこんなで、当日を迎えた。
確かに……車を降りたところには、観光バスが止まっていた……。
どうも、「登山=エベレストの山頂をめざす」的イメージが強かったようだ。
形だけは様になった登山スタイルで、いざ頂上をめざして第一歩を踏んだ。
観光客と一緒に……。

周囲を見渡す余裕はまるでなく、知人の背中だけを見ながら、
ただひたすら山頂をめざして歩いた。
「やったー!いやぁー、疲れた」
登頂時の第一声である。
おかげさまで、ケガもなく無事山頂にたどり着いた。

初登山を体験して気づいたことは、いっぱいある。
事前に読んだ本ではわからなかったことが、今は少しわかる。
そして、思った。
「山登りマニュアル(入門編)を作ろう!」
これからは、「マニュアル屋さん」と「山登りオジサン」の二つの異名を持つのだ。

“山男”というより、“山ジジイ”というほうがふさわしいとは思うが、
そんな楽しい妄想を抱かせてくれた、初登山だった。

2019.07.25<No.267>