株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

通信教育で、マニュアルを!

Posted on 3月 - 23 - 2017

産業能率大学の通信教育の教材が、ようやく完成した。
自分で言うのもなんだが、1年間に及んだ労作である。
依頼を受けた時は、通信教育で「マニュアル」を学ぶということが
本当にできるのか、実は半信半疑だった。
これまで何冊かの著作を出版してもらったが、
「教材」それも通信教育というのは初めての経験である。
どんなふうにまとめれば良いのか、受講生とのやり取りはどうするのか。
受講生が書いたマニュアルを赤ペンでチェックしたりするのか。
年間で1000人くらいになるという。
もう、ひぇー!である。考えれば考えるほど、不安だらけ。

「初めて、マニュアルが通信教育のコースになります」
「初めてですか!」

マニュアル屋さんは、「初めて」という言葉になぜか弱い。
気が付いたら、「わかりました」と答えていた。
そんなわけで、怖いもの見たさも手伝って、
お引き受けすることになった次第である。
それから1年近く。何とか開講に間に合わせることができた。
やれやれ、である。

結論から言えば、引き受けて本当に良かったと思っている。
1つは、これまで口頭で説明していたことや、
質問に適当に(良い意味で)応えていたことを、
この機会に整理し図表化したりすることができたこと。
2つ目は、「教材づくり」という視点で、
第三者(大学側)からの厳しい指摘を受けたこと。
それによって、気づかされたことが多々あったことが挙げられる。
担当者は、言うまでもなく「通信教育の教材づくり」のプロである。
そのプロによる鋭い指摘を何度も受けながら、書き直しを繰り返した。
これまで、「マニュアル」の考え方や方法論について、
マニュアル屋さんに面と向かって言ってくる人は皆無であった。
それが、である。
質問疑問のてんこ盛り、「?」マークのオンパレード状態。
赤ペン、付箋の乱れうち……。
マニュアルの作成指導では付箋を付けて原稿を戻しているが、
それを受け取った時に作成メンバーが見せるイラッとした表情、気持ち。
よーくわかりました。はいっ。
ともあれ、イラつくこともたびたびだったが、
担当者とのやり取りは刺激的で新鮮であった、これは正直な感想である。

「あいまい、抽象的なことを具体的にする、まとめる」ことは
マニュアルづくりの基本だが、これはそのまま「指導する側」にも当てはまる。
このことをはからずも体感できた「教材づくり」だった。
これからは、この教材をもとに指導をしていきたいと思っている。
そう思って教材を読んでいたら、もっと良いまとめ方がある、
もっと追加したいことが出てきた。
「マニュアルは進化する」と常々話しているが、
マニュアル屋さんも「進化」しているのだ。
うーん、自画自賛的ではあるが、深い……先は長い……
これからも「マニュアル」をさらに深めていきたいと、あらためて思った次第である。

社員から突っ込みが入った。
「深めるより、ボケるのが先じゃないですか」
「いちいちうるさい!」

本当に腹が立つ。いや、こんなことで心を乱してはいけない。
マニュアル屋さんは、神聖な戦いをしているのだから。
しかし、確かにもの忘れが多くなっている。
「あれっ……、あの……、その……」といった言葉がやたらと口に出る。
「なんとかして!」と机の片隅に鎮座している“藁人形”
通称“笑(わら)ちゃん”に呼びかけたが、返答はない。
ちょっと寂しげ、である。

あぁ、毎日ホントにシンド!

2017.03.23<No.211>