株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

課 題 図 書

Posted on 7月 - 27 - 2017

マニュアル屋さんの本『成功したければマニュアルどおりにやりなさい。』(実務教育出版)を、
指定図書にしてくれている会社が10社ほどある。
そのうちの1社は、「階層別研修」の課題図書として拙著を指定している。
研修の「課題図書」とは、読後のレポートの提出が必須になる。
この会社でいえば、「課題図書を読んで、これからどのように行動するか」を
レポートしなければならない。

先日、当の会社からレポートが20数名分送られてきた。
この会社では、優秀なレポートを作成した3名を選出し、
研修当日に発表してもらうことになっている。
マニュアル屋さんも選考委員の一人として、
選考基準をもとに審査をしなければならない。
そんなわけで、まさにじっくりと読ませてもらった。

単なる読書感想文ではなく、
本を読んで感じたこと気づいたことを自分の仕事にどう結び付け活かしていくか。
選考のポイントはそこにある。
だから、活かし方が具体的な行動レベルでまとまっていなければ、評価は低くなる。
だらだらと感想だけを述べているのは論外だが、
「筆者は○○ということを書いている」など、ただ本の内容をまとめていたり、
「○○という言葉に非常に感銘を受けた。これからの仕事に活かしていきたい」で終わっているのも、
この課題の趣旨からすれば問題である。

自分で言うのも何だが、「自分の仕事にどう活かすか」という視点で考えると、
この本はなかなか難しいのかもしれない。
しかし、中には自分の成長や職場の業務改善に結び付けて、
具体的な行動のステップに組み込んで展開しているレポートもあった。
当然、こうしたレポートの評価は高くなる。
20数人の中から3人に絞り込むのは、なかなか大変な作業である。
他の選考委員の評価と合わせて、何とか3人を選び出した。ヤレヤレ、である。

いつもながら感心するのは、一握りではあるが、その読み込みの深さである。
しっかり自分のものにして自分の主張を明確に展開している、行動に結び付けている。
こういうレポートに出会うと、本当にうれしくなる。
拙著も少しは役に立っているのだと安心する。執筆当時の苦労も吹っ飛んでしまう。

「課題図書」は言うまでもなく、強制的である。
自発的に本屋で購入したわけではない。
いつかこういう人たちに本屋さんで自ら買ってもらえるような、そんな本を書きたいと思う。
そのためには、もっともっと「マニュアル」を探求しなければ。
マニュアルが進化するように、
マニュアル屋さんも進化しなければいけないとあらためて思った。

うかうか寝ている場合ではない。もうろく爺さんなんぞになってはいられない。
レポートを読みながら、決意をあらたにした次第である。

2017.07.27<No.219>