株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

粘りとガンバリ

Posted on 2月 - 26 - 2015

日本人のスゴイこと?の一つに、ガンバリというものがある。
納期に間に合わせるために、徹夜でもなんでもして、
とにかく約束期日までに完成させる。
この国民性と言おうか、精神性やはたまた気合いは、どこからくるのだろうか。
刻々と近づく締め切りといった時間。他に対する批判、愚痴、あきらめ、
そして、自己嫌悪などといった諸々の感情が猛烈な勢いで吹き荒れる。
自分を叱咤激励や鼓舞しなければ、すぐに楽な方に流されてしまう。
そこで、踏ん張れるかどうか。

マニュアルづくりでも、こうした状況がよく起こる。
締め切りが迫ってくる中で、多少の精度の低さに目をつむり、
次の改訂でやればいいやと考えるか、
いや、オカシイのであれば何としてでも直さなければならないと考えるか。
マニュアル屋さんは、往々にして前者に立ってしまう。
マニュアルは完成して終わりではなく、ここから活用が始まり、改訂へと続く。
始めたら終わりがない、まさに長期戦でもある。
だから、最初の「作成」で燃焼してしまう、
エネルギーを使い果たしてしまうわけにはいかないのだ。
これが、マニュアル屋さんの基本スタンスである。

ところが、ここにガンバリズムが登場してくる。
これは、良いものを作るために「納得いくまでやろう」というガンバリである。
執念である。
マニュアルには、100%の完成形はないと言っているのに、
「現状」の100%を追い求める。しぶとくこだわる、粘る。
これはもう、ただただ感心するというか、あきれるというか、とにかくスゴイのだ。
はたから見ていて、倒れないかとヒヤヒヤする。
しかし、面白いことに、一人のガンバリが他に伝染して、
共鳴するメンバーが現れてきたりする。
結果、チームとしてのガンバリになっていく。
くじけそうになる気持ちを仲間が支え合う、という美しくも壮絶なシーンが展開する。
そして、完成に向けて、ひた走る……。

マニュアルは、論理的にまとめられた、適切な行動に導くツールである。
しかし、そのツールを作り出すのは、何とか良いものを作ろうという
一人ひとりの意識(意欲)に支えられている。
粘りとガンバリ。今回、つくづくそれを教えられた。
感謝、である。

社員に言われた。
「ガンバルのもいいんですが、ほどほどに」
「何で?……」
「マニュアル屋さん、寝不足だと機嫌悪くなりますから……」
「えっ、そうなの?」
「ブツブツ一人で呻いたり、八つ当たりがスゴイですからー」
「…………」
確かに、振り返れば思い当たることがある。……まだまだ精進が足りない。
よーし、明日に備えて、今日は寝よっと。
あーぁ、毎日ホントにシンド!

2015.02.26<No.161>