株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

当世“ヤーさん”事情④

Posted on 3月 - 10 - 2016

♪義理と人情を秤(はかり)~にかけりゃー♪
「待ってました、健さん!」(かなり、古いか……)
若かりし頃、高倉健さん主演のヤクザ映画(正式には、任侠映画というが)を見て、
興奮したものである。すっげー、カッコ良かった!
美化された“ヤーさん”の一面ではあるが……。

それから数十年が経った。進化論のダーウィン曰く
「変化に対応できなければ、生き残れない」という歴史の法則に従えば、
“ヤーさん”も然りである。
この独り言でも、何度か「当世“ヤーさん”気質(かたぎ)」について書いた。
“ヤーさん”が組員の躾などに「マニュアル」を作成し活用しているという話である。
ただ、実際には「マニュアル」という言葉は使っていなかった。
マニュアル屋さんが勝手に
「これはれっきとした、マニュアルである」と言ったまでのこと。
ところが、である。
先月の新聞にかなり大きく載っていたので読んだ方も多いと思うが、
今回は「マニュアル」という言葉を使っているのである。
その名は、組織防衛のための「対策マニュアル」。
「待ってました!」と思わず声を張り上げたくなった。悪ノリ……。
「一致団結」を訴えて、組員離脱を防ぐために作成したとのこと。
「○○組の切り崩し手法と実例」と題した、A4版7ページもの、だという。
非常に不謹慎だと思うが、見たい! マニュアル屋さん的には、興味津々である。

・どのようなフォーマットで作成しているのか
・「手法」とあるからには、その対応手順はきちんと整理されているか
・誰でもできるように、行動はしっかり分解されているのか
・文章は簡潔に、要点は箇条書きでまとめられているのか
・図表やイラストなどを使用して、わかりやすい工夫をしているのか
・「実例」は、そのケースの対応とポイント・注意点などが書かれているのか
・これを守らなければ、こんな致命傷があるなどといったことは?

などなど、指摘事項がどんどん頭に浮かんできてしまう。
「社外秘」のマーク、いや「組外への持ち出し禁」は忘れてないだろうか。
「持ち出したら、ヤキを入れます」的な注意事項はしっかり載せているのだろうか。
マニュアル屋さんとしては、多少心配である。
そんな心配してどうする!というツッコミがドカドカありそう……。

しかし、こんなのんきなことを言っている場合ではない。
当のヤーさんとしては、悲壮感、緊張感が溢れた「マニュアル」作成・活用とのこと。
しかし、しかし、「作成」も重要だが、「活用・徹底」はもっと重要だし、
もっと難しい、と言ってあげたい。
スケジュールを組んで、しっかり「勉強会」を実施する、
マニュアルは声に出して読む……といった、
カタギの世界のノウハウが十分活かせると思うのだが……
「活かして、どうする!」といったツッコミがまたまた入りそう……。

ともあれ、どんな業種?であれ、「マニュアル」は必要だし、効果はあるのである。
ヤーさんもその効果を認めている?のだから、
カタギの世界ではもっともっと作成・活用すべきだと思った次第である。

ヤーさんに負けじと、「ガンコな会社の切り崩し手法と実例」とでも題して
マニュアルを作るか。今、真剣に悩んで……いない。
あーぁ、毎日ホンとオモシロイ!

2016.03.10<No.186>