株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

専門家“もどき”

Posted on 7月 - 28 - 2016

世の中には、「○○の専門家」と自称する人間が、それこそ“掃いて捨てる”ほどいる。
「私は、○○の専門家です」と名乗るのは本人の勝手だが、
何を根拠にそうのたまわっているのか、首をかしげたくなる輩もいるのだ。
何となれば、「ここまでできたら、専門家です」といった明確な基準が、
ありそうでないからだ。

様々な国家資格の合格者、大学の○○を専攻して教授などをしている者、
様々な研究機関の研究員などなど。これはわかる。確かに「専門家」だと思う。
しかし、そうでないケース、例えば「教育の専門家」「人事の専門家」などは、
どのようにして判断・評価したら良いのだろうか。
友人曰く、「そりゃ、名乗った者勝ちだ。名乗るのは自由だからな。
ただし、恥をかく場合が多いけど」……うん、妙に納得。

なぜこんな話をするかと言えば、
最近やたらと「マニュアルの専門家」が増えてきているからだ。
言うまでもなく、「マニュアルの専門家」の基準はない。
だから、どう名乗ろうと別にどうこう言うこともないのだが、なぜか腹が立つ。
そんな訳のわからん連中に、大枚をはたいて仕事を頼んでいるお客様が心配になる。
ちょっと取材をして、ちょちょっとまとめる、マニュアルらしい形にする。
それで良いのか、と思う。
「じゃ、どこまで、何ができたら、専門家になれるのか?」と質問されたら、
う~ん、それは困る。
「名乗っても、別に誰にも迷惑をかけていないよ」と言われれば、それはそうである。
「結局、お客様が決めることじゃないですか」と開き直られた。シュン。

いっそのこと「マニュアル大学」でも作ろうかなと思ったが、やめた。
これからだと、年齢を考えるとちょっとしんどい。
そこで、マニュアル屋さんとして、
「専門家」を名乗るなら、これぐらいは欲しい、という期待値を挙げてみる。

・自分なりのマニュアルの捉え方、理論がある。
・心から自信を持って、名乗れる。
・マニュアルの成果(お客様の満足や問題解決)に強いこだわりがある。
・マニュアルに熱い思いがある。
・マニュアルが好きである。

マニュアル屋さんらしからぬ感情的かつ抽象的な基準だが、ホントにそう思っている。
このどれかひとつでも欠けたら、マニュアル屋さんとしては、
「マニュアルの専門家」としては認めたくない。だから、これまで何人も“破門”してきた。
また、マニュアルの作成実績が、30社(タイトル)以上は必要だ。
数が多ければ良いというものではないが、このぐらいの経験がなければ、
なかなか「マニュアル」を掴むことはできないと、個人的には思っている。

こんなことを言っているから、「マニュアル屋」の後継が出てこない。敬遠される。
しかし、しかし、である。
一代で終わろうとも、「マニュアル屋」の旗は最後までしっかり振り続けたいと思う。
今は“もどき”でも、そのうちに“真打”にあがってくるであろうことを、心から期待している。

専門家もどき、マニュアルもどき。ホントに“もどき”が多い。
……あれっ、急に“がんもどき”が食べたくなった……お粗末。

あーぁ、毎日ホントにシンド!

2016.07.28<No.195>