株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

型破り

Posted on 12月 - 12 - 2019

来年は、いよいよ東京2020オリンピックの年。
夏季東京オリンピックは、マニュアル屋さんにとって2回目になる。
幼少の頃、北海道の片田舎でテレビを観ながら興奮したことを、
今も鮮明に覚えている。

今回は、地元東京ということもあって、
「生でオリンピックを味わう」という機会に恵まれた。ワクワク、である。
しかし、である。
申し込んだチケットはすべて外れ、
かくなる上は「マラソンを沿道で応援する!」という企ても、
なぜか札幌に奪われて?しまった。オイ、オイ、オイ、である。
「新国立競技場の周りをうろつく」という案も出たが、
イマイチ「参加した!」というインパクトがないので却下された。
現在、次なる一手を思案中である。
何としても「リアルオリンピックを感じたい!」と切望している。

ところで、オリンピックを目指している選手たちは、
今必死で練習していることと思う。
そんなアスリートの人たちが口々に言うのは、
「基本の(練習)重要性」である。
競技によって、その“基本”となるものは違うと思うが、
たとえば、マニュアル屋さんが若かりし頃親しんだ卓球であれば、
“素振り”というものがそれにあたる。
この“素振り”、名前の通り、ラケットをただ“振る”だけの単純動作の繰り返し。
だから、ちょっとやると飽きてくる、おざなりでやってしまう。
それよりも、早く自分なりの必殺サーブや試合形式での練習をしたくなる。

実は、これが上達する上での一番の間違い。
まずは、徹底して基本の型を身につける。
身体にしっかり覚えこませる。
それから、次の段階、基本の型を踏まえながら、
相手や状況にあわせた応用動作に移る。
そして、最後に、自分の個性やセンスを取り入れた、
自分なりの“型”、スタイルを創りだす。
この基本-応用-創造というステップが上達する上での極意といわれている。
実に、シンプルである。
これは、今だから言えることであって、当時はまったくわからなかった。

言うまでもなく、この上達の極意は何もアスリートに限ったことではない。
ビジネスの世界にも十分当てはまることである。
何事も“基本”が重要。
これをしっかり身につけることが、はじめの一歩になる。
そして、この“基本の型”を自分のスタイルづくりに向けて、
少しずつ「破って」いく。個性やセンスというものは、
この基本という土台の上に開花、発揮されていく。
これが、ホントの“型破り”ということである。

マニュアルは、知識であれ、技能であれ、“基本”をまとめたものである。
だから、何事も「はじめにマニュアルありき」、なのである。
だから、その仕事の初心者は、いきなりの「マニュアル破り」よりも、
まずは基本に忠実な「マニュアル人間」になってほしいと、
マニュアル屋さんは願っているのだ。

2019.12.12<No.276>