株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

君、当たり前と思うことなかれ!

Posted on 11月 - 28 - 2019

「当たり前を疑え!」
「自分の当たり前は、他人の当たり前ではない!」
事あるごとに、口を酸っぱくして指導している。
しかし、“言うは易し”ではないが、これがなかなか難しい。

「えっ、みんなそうしていないの? 初めて知った!」
「こんなこと当たり前だよね? えっ、違うの?」
なんて、作成メンバー同士で驚くことがよくある。
自分だけの“当たり前”だということが、意識できない。
これはある意味で“しょうがない”のかもしれない。
これまでの積み重ねの中で作られていく、“当たり前”。
経験を積むほどに、それは増えていく。

この“当たり前”の中に、実は多くの共有すべき貴重なノウハウが埋もれていることが多い。
どうしたらそれを意識させ、掘り出すことができるのかが、目下の大きな課題である。
マニュアル屋さんとしては、原稿のチェックを徹底する中でそれを指摘する訳だが、
本当にしっかり読み込まないと見つけられないことが多い。

例えば、
「指定した通りにできているか、確認します」
という文章があった場合、
「『指定した通り』とは何か? 具体的に記述してください」
というチェックを入れる。
そうすると、
「会社で決められたモノがあるので……」
「えっ、そんなのあるの?」
といったやり取りが、他のメンバーと往々にして起こる。
自分は知っているが、他の人は知らない。

“指定した通り”のモノが何かあるのだろう、それはみんなが知っているのだろう、
とマニュアル屋さんが思ったら、スルーしてしまう。
だから、気が抜けない。
この「会社で決められたモノがある」が、自分の“当たり前”になっている。
つまり、“指定”の中身が共有化できるレベルになっていないのだ。

この例は、ある企業で実際にあったケースだが、さらに「中身」を追求していくと、
「3つの要素で構成されている」ということがわかってきた。
「3つの要素」という貴重な知識、ノウハウ。
これが明確になっていないと、他の人たちはただ「決められたモノ」をコピペしていくだけになる。
つまり、貴重なノウハウが埋もれてしまうことになるのだ。
本当に、モッタイナイ!

原稿のチェック・作成指導は、真剣勝負の連続である。
一瞬たりとも油断できない。
集中力が試されている。
この集中力が切れたら……引退しなければ……。

あーぁ、毎日ホントにシンド!

2019.11.28<No.275>