株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

“初めて”づくし

Posted on 11月 - 10 - 2016

これまで、様々な会社と様々な種類のマニュアル制作のお手伝いをしてきた。
そういう機会をいただいて、本当に感謝している。
その中で、「これは、初めてだと思いますよ」と言われたコトが幾つかある。

ひとつは、大学の社会人向け講座である。百数十年の大学の歴史の中で、
「マニュアル」が講座のメニューに登場したのは“初めて”とのこと。
担当者の熱い思いもあって、足かけ3年もお手伝いをさせてもらった。
夜の7時から2時間、熱心な参加者が多いのに驚いたことを今でも覚えている。

「職人の技がマニュアルになりますか?」
革靴の製造販売を手がける社長から、こう声をかけられた。
「もちろん、できます!」と二つ返事でお引き受けしてから、1年。
一流の革靴職人の技が詰まったマニュアルが完成した。
これは、業界初とのこと。現在もさらに領域を広げて作成に関わっている。

職人の技に代表される様々なクリエイティブな領域のマニュアルづくりを、
これまでも数多く手がけてきた。
・フラワー業界の職人
・イベントプロデューサー
・カリスマ販売員
・活字の職人
などなど。いずれも「業界初」と言われた。
来年は、和食の職人の技マニュアルが控えている。

「通信教育のコースを作りたい。これは、業界初の取り組みですよ」
「そうか、“業界初”なんだ……」と思って、せっせと教材づくりにいそしんだ。
書籍でもない、講習会でもない。
通信教育というジャンルの難しさに少々手こずったが、来年めでたくリリースされる。

こうして振り返ると、マニュアル屋さんは、
どうも“初めて”という言葉に弱いような気がする。
この言葉を聞くと、なぜか「よっしゃ、やったろうやないか!」と闘志が湧いてくる。
別に、自信があるわけではない。できる根拠を持っているわけでもない。
ただ、「なんか面白そうだな」、「これ、今までやったことないな」と思ったら、
いつの間にか“手を挙げていた”、ということだ。
後先考えないこの性格のせいで、ずいぶん苦労した。
「やると言わなければよかった」と悔やんだこともたびたびである。
しかし、この性格のせいで、ずいぶん得をしたのも事実。
幅広い業界の色々な人との出会いもあった。
ひと言で言えば、「広がった」ということだ。
「へぇー、こんな仕事があるんだ」
「なるほど、これは凄いスキルだ」
などなど、本当に勉強になった。
これらは、マニュアル屋さんの貴重な財産になっている。

これからも、あまり考えずに“手を挙げよう”。知的好奇心?のおもむくままに。

社員から言われた。
「少しは考えて、手を挙げてください!」
「いいじゃないか」
「この間の仕事、誰も手伝えませんので、自分でやってください」
「えっ、そんな。パンパンだよ」
「自業自得です!」
「……シュン……」
少しは考えよう、仕事量と納期。でもでも、面白そうだったもの……。
懲りないマニュアル屋さん。
自分の首を絞めているのもわからないようでは、
ただのアホなおっさんになってしまう。
あーぁ、毎日ホンとシンド!

2016.11.10<No.202>