株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

中小企業白書

Posted on 7月 - 26 - 2018

「2018年版 中小企業白書」を読んでみた。
その第2部「深刻化する人手不足と中小企業の生産性革命」では、
生産年齢人口の減少や少子高齢化といった現状の中でも、
現有の従業員を活かすための「業務効率化」の取り組みは、
「事業の円滑な運営に寄与する」ことが期待できる、と述べられている。
その具体的な取り組みとしては、「業務の標準化・マニュアル化」があり、
次いで「不要業務・重複業務の見直し、業務の簡素化」、
そして、「業務の見える化」の順で続いている。
これらの取り組みは大きな成果を上げており、
実際に取り組んだ企業の事例も掲載されている。

マニュアル屋さん的には、至極当然、納得の報告、である。
「マニュアル」が果たす数ある役割の中でも、
「業務効率化」はその最たるものであり、この取り組みから派生する様々な成果、
例えば「業務改善」「人材の育成」「コストの削減」などなどは、
中小企業にとっては「経営」に直結する重要な成果になるであろう。
さらに言えば、「マニュアルづくりは、文化づくり」にもつながる。
こうした取り組みを継続することで、新しい価値観づくりにも貢献できるのである。
どのような考え方で、どのようなマニュアルを、どのように作っているのか、
「白書」では具体的にわからないが、
「マニュアル」が「人手不足」と「生産性革命」に多大な貢献をしていることは、嬉しい限りである。

この「白書」の内容は、昨今話題の「働き方改革」への提言でもある。
制度や規則といった「上からの改革」に対して、「業務の見直し」という「下からの改革」。
「働き方改革」には、この上下両方の改革が必要なのである。

昨年から「働き方改革のはじめの一歩」と題して様々な場所で講演をする機会をいただいた。
そのキーワードは「業務の見直し」である。
これなしには、本当の意味で「働き方改革」にはならないと主張してきた。
講演は、この「白書」が刊行される前だったが、
マニュアル屋さんの主張がはからずも裏付けられたといえる。

これまで「白書」といったものはあまり読むことはなかったが、
これはそれなりに面白い内容であった。
興味のある方はぜひ読んでみてほしいと思う。

社員から提案があった。
「うちも『マニュアル白書』みたいなのを出したらどうですか?」
「マニュアルでどんな成果が出たのか、報告するのか」
「いえ、その逆です」
「逆?」
「『残念なマニュアル』と題して、失敗事例をたくさん載せるんです」
「……誰が読む……」

どっと疲れが出た。「残念な採用」……なら書けるかもしれない。

あーぁ、毎日ホントにシンド!

2018.07.26<No.243>