株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

マニュアル職人

Posted on 2月 - 25 - 2016

友人が「会社の経営には、トップの熱い思いが、ホントに必要だ!」と、
まさに熱く語ってくれた。
このことはよく言われていることでもあるが、
実践し続けることはなかなか難しい。
やれ売上が上がらない、やれ人が定着しないなどなど、
モグラ叩きのように次から次と問題が起きる。それに忙殺されていると、
「あれ、こんなはずでは……」
「こんなことをするために会社を作ったのではない……」と自問自答に陥る。
毎年1万社以上が起業し、5年以内にその8割が廃業に追い込まれる
というデータもある。
では、その生き残る2割の会社と廃業する8割の会社とでは、
どこが、何が違うのだろうか。

友人曰く、「しっかりとした理念を持っているかどうかだ」と。
冒頭にあげた「熱い思い」こそが、理念にほかならないとのこと。
では、熱い思いとは何か。お酒も手伝ってか、話が非常に盛り上がった。

これは、「マニュアル」にも言えることである。
「どんな思いで、マニュアルを作りたいのか?」
「マニュアルを活用して、どんなゴールをめざしたいのか?」
これは、特に中小企業がマニュアルを導入するときには非常に重要になる。
これが曖昧だと、成果もおぼつかない。
教育研修体系などに、「マニュアルの整備」とよく書いてあるのを見かける。
これとこれのマニュアルがないので順次整備していきたい、と依頼されたりする。
取り組むべき課題としての「マニュアル」づくりが明確になっているので、
何も問題がないように思えるが、「なぜ、マニュアルなのか」という「思い」が
ヒシヒシと伝わってこないのである。「贅沢な悩み」かもしれないが、
それによって、マニュアル屋さんの意気込みが正直なところ、微妙に違ってくる。
「マニュアルは、現場に必要だと思いますので……」
といった「必要性」を全面に打ち出して依頼されるのと、
「会社の今後にとって、非常に重要な取り組みです。ぜひ力を貸してほしい」
と言われるのでは、受け取り方が違う。「熱い訴え」は、心に響く。
しかし、こればかりだと、今度は「重く」なる。
マニュアル屋さん、ホントにいい加減である、と思う。

たかがマニュアル、である。
もっと気楽に、簡単に作ろうじゃないか、ということも大事だ。
そうしないと、「マニュアル」の裾野は広がらない。
最初の取っ掛かりが重くては、なかなかそれ以上前には進めないのも、事実。
現に、ネットを使った安価なマニュアルづくりがヒットしている。

しかし、である。
マニュアル屋さんは、「熱い思い」を持ってマニュアルづくりに関わっている。
時に、「重い」と煙たがられることもあるが、
そうしたマニュアルづくりをこれまで続けてきた。こだわってきた。
このこだわり、熱い思いが、先に述べた2割に残っているのではないか、
と勝手に思っている。

たかが、マニュアル。されど、マニュアル。
これが、マニュアル職人の矜持である。

ちょっとカッコつけたけど、一歩間違えば、
ただのひねくれた頑固ジジイになってしまう。
クワバラクワバラ……

2016.02.25<No.185>