株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

マニュアルで備える

Posted on 9月 - 15 - 2016

今年の台風は、予想以上に雨による被害が多い。
「まさか、ここまで雨が降るとは……」といった恨み節があちこちから聞こえてくる。
被害に遭われた方々には、本当にお気の毒としか言いようがない。
台風のような自然災害は、予想がつかないので困る。
「台風に備えて、十分にご注意してください」とテレビの気象予報士は言うが、
何を、どのように注意したらよいのか。
「十分」という表現だけでは、よくわからないというのが正直な感想である。

仕事柄、「事故・災害対応マニュアル」などを作成する機会が多い。
そのマニュアルの厚さは、ピンキリ。
当たり前だが、必要度・重要度は業種・業態によって、大きく異なる。
ただ、共通しているのは、2次被害の防止に力点が置かれていることだ。
自然災害が起こるのは、これは食い止められない、しょうがない。
しかし、起こったあとの対応、例えば、「避難誘導」や「安否確認」などは
その方法を決められる。
これによって、被害の拡大や混乱を最小限に抑えることができる。
だから、事細かにマニュアル化している会社も多い。

問題は、実際に災害が発生した時に、マニュアル通りに行動できるかどうか。
そのためには言うまでもなく、日頃からの訓練が必要になる。
「え~と、避難誘導の方法は何ページだっけ?」と
マニュアルを開くようでは、何をか言わんや、である。
先の台風で大きな被害を出したところの話では、
それなりのマニュアルを“持っていた”そうだが、
そのマニュアルを使った訓練はされていなかったとのこと。
本当に残念である。
何かの事故が起きる度に、「マニュアルが活用されていない」ことが問題になる。
いつもそんな記事を呼んで、やるせない気持ちになってしまう。

接客や営業、機器操作に関するマニュアルなどはよく活用されているが、
「事故・災害対応マニュアル」は一度読んだら終わりというケースが圧倒的に多い。
1年に1回の「防災の日」だけではなく、
毎月1回は訓練に当てても良いのではないかと思う。
そして、「作成・活用・改訂のサイクル」を回す。
他のマニュアル同様、気づいた点をどんどんマニュアルに反映して改良を進める。
何かあってからでは、遅いのである。
これからは、もっともっと活用するように指導していきたいと、
ニュースを見てあらためて強く思った。
マニュアルは、様々な「備え」の一つとして、確実に大きな威力を発揮することだろう。

社員に言われた。
「人様にエラそうに言っているのですから、当社も整備しなければ……」
「はい、はい、わかりました……」

確かに、その通り。真面目にマニュアル作って、避難訓練しようっと。
しかし、実際のところ、どう作るんだ。
避難方法は……すぐドアを開けて外に出れるけど……。

あーぁ、毎日ホントにシンド!

2016.09.15<No.198>