株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

キャリアアップ制度

Posted on 11月 - 09 - 2017

今年に入って立て続けに、マニュアルと連動した
「キャリアアップの仕組み」を整備する仕事をお手伝いした。
別に宣伝したわけでもないのに、なぜか似たような仕事が重なってくる。
偶然とはいえ、面白い。

作成するマニュアルのテーマにもよるが、
それを教育し徹底させる上で昇格や昇給との連動は至極当たり前のことでもある。
必要な項目を習得し、期待レベルに達した人に対する評価の反映として、
昇格や昇給は必要である。「習得する」ことへのモチベーションにもつながる。
だから、マニュアル屋さんはこうした「仕組みや制度」を
マニュアル導入時に提案するわけだが、実は見送られることが多い。
一番の問題は、昇格や昇給は「人事制度の見直し」につながることだ。
これは会社にとって大きな問題である。
1冊のマニュアルをつくる以上に、調整などにパワーがかかる。
また、「人事制度」に組み込むとなれば、1冊のマニュアルでは到底済まなくなる。
制作にかかる費用や期間のことを考えると、こちらもあまり強く推せない。
優先順位から言っても、「マニュアル」が先である。
必要な「マニュアル」を整備した後からでも遅くはない。それは事実である。

そんなわけで、「取りあえずマニュアルをつくってから、
それから考えましょう」ということになる。
ただ、残念なことに「整備した」で終わっている場合も、多々見受けられる。
「マニュアル」の活用や改訂はそれなりに取り組んでいるので
あまり強くは言えないが、少々モッタイナイと思っている。

今回依頼のあったケースは、
以前マニュアルづくりをお手伝いさせていただいた会社ばかり。
マニュアルがそれなりに整備されているので、
資格レベルとその習得期間、評価基準をどう設定するかを重視して検討を重ねた。
おかげさまで、スムーズにまとめることができた。
さらに、指導の手引き・学習の手引き、筆記・実技試験問題の作成など、
「キャリアアップ制度」に関わる各種のツール類も整備。
最後に、この制度を運用する担当者向けの研修を実施して、
プロジェクトの活動を無事終了することができた。

あらためて思ったことであるが、
「キャリアアップ」は会社においての昇格・昇進の道筋を明確に示す指標でもある。
ゴール(目標)がはっきりしていると、仕事への取り組み意識も高まる。
どうすればそのゴールにたどり着けるのかも、
「マニュアルの習得とその試験」という基準を示すことで、納得感が得られる。
また、従来のややもすれば不公平感がつきまとっていた評価・判定も、これで変えられる。

「本当に良い制度ができました。みんな喜んでいます」
とは、今回のプロジェクトメンバーの声である。

マニュアルは、もちろんそれ単体でも成果を上げることができる。
しかし、「キャリアアップ制度」という仕組みの中に取り入れることで、
さらに大きな成果を上げることができる。
それをあらためて実感した取り組みであった。

社員から質問が出た。
「うちにキャリアアップ制度なんて、ありましたっけ?」
「ん? どうだったかな……」

……実はない。「マニュアル屋さん」になるためにキャリアを積むこと。
お恥ずかしい話だが、ただそれしか書いていない。
ようし、つくるかー!
まず、見習い、次に……次はなんだ!……。
かくして、「マニュアル屋さんキャリアアップ制度」は……不発……。

あーぁ、毎日ホントにシンド!

2017.11.09<No.226>