株式会社クオーレ

マニュアルの作成・活用・改訂

定期的なメンテナンス。
身体はもちろんのこと、様々なモノやコトのチェックや改良にとって、
とても重要である。マニュアルも、しかり。
「マニュアルは固定したものではない」
「改訂は、必須事項である」などなど、事あるごとに「改訂」の必要性を訴えてきた。
改訂されないマニュアルは、粗大ゴミになる、とも。
だから、年に2回は改訂に取り組むべきである、と強調している。

ところが、である。
“炉心溶融マニュアル、なぜ5年後に「発見」?”という驚愕の見出しが新聞に載った。
ご覧になった方も多いと思う。
5年後というのは、東日本大震災(2011年)から5年後の
今年になって「発見」されたという意味である。
このマニュアルは、2003年に作成されたものだというが、
まさか13年以上も、一度も見直し・改訂がされなかったということなのだろうか?
もしももしも、そうであるなら、まさにオソロシやオソロシや、である。
この「原子力災害対策マニュアル」を“定期的”に見直していれば、ひょっとして……
過去を振り返るときに“たら・れば”は禁物ではあるが、そう思わずにはいられない。

ある企業の「災害対策マニュアル」の作成をお手伝いしたことがある。
こちらは、年1回定期的に見直しをしているし、
マニュアルに基づいた訓練も実施している。
災害などの非常時の対応マニュアルは、
一度作成すれば終わりのような印象を持たれるかもしれないが、とんでもない。
法律や条例の変更、技術の進歩、社内外の環境の変化など、
このマニュアルに影響を与える要素には事欠かない。
話を戻すが、ことは「原子力に関わる災害」である。
毎年どころか毎月の見直し・改訂が必要なくらいだ。
マニュアル屋さん、無性に腹がたっている。
定期的に改訂をするということは、内容の改良・改善ということに加え、
このマニュアルの存在を知らしめるという大きな役割もあるのだ。
今回の記事は、この二つの意味で残念至極である。

「マニュアル」を導入するということは、
作成・活用・改訂のサイクルを廻し続けることが前提でなければならない。
そう、マニュアル屋さんは力説している。
これを続けるためには、膨大な時間と労力を必要とする。
しかし、それが様々な成果を最大化することにつながるのだ。

「会社にマニュアルありますか?」
「たぶん、あると思います」
「改訂していますか?」
「……」

といったやり取りを「マニュアル」のセミナーでよくするが、
この沈黙が大きなクレームや事故につながらないことを祈るのみである。

今日もまた、マニュアル屋さんは口から泡を飛ばして、
作成・活用・改訂のサイクルを廻し続けることを訴える。
もう、聞き飽きました、と言われるまで……。

あーぁ、毎日ホントにシンド!

2016.03.24<No.187>